診療放射線科について
診療放射線技師は、医療現場における放射線を扱う専門家です。当院は、二次救急病院として、24時間365日技師が待機しており、救急搬送に対応しています。 機器としては、最新の一般撮影、CT、MRI、透視撮影、骨密度計測機を備えております。
「地域に信頼される医療を提供するために、適正で安全安心な検査を目指す」ことを部署理念に掲げ、患者様の気持ちに寄り添う検査で安心を提供します。
部署理念
地域に信頼される医療を提供するために、適正で安全安心な検査を目指します
基本方針
- 他部署との連携を大切にし、安全な医療に努めます。
- 患者様の気持ちに寄り添う検査で安心を提供します。
- 最適で正確な検査を提供するための技術向上に努めます。
放射線科の行動指針
- 積極的なコミュニケーションにより働きやすい環境を目指す。
- 相手の立場に立ち、思いやりを持って検査に臨む。
- 適正な検査基準をもとに最適な検査を目指す。
- 検査技術の発展や向上のために創意工夫や学習に努める。
業務の内容
- レントゲン検査
- MRI検査
- CT検査
- 血管造影検査
- 超音波検査
- 骨密度検査
- 外科用イメージ
放射線科の様子
MRI検査
「やさしさ」オープン型MRIのご紹介
このたび、芦屋セントマリア病院では、最新のオープンMRI装置「APERTO Vent」を導入いたしました。 オープンMRIは広く開放した環境で検査が受けられるので、狭いところが苦手な方や小児やお年寄りなど、 MRI検査が苦手な方にも配慮しています。※永久磁石型オープンMRI装置(磁場強度:0.3T)
MRIは得られる情報が多いため、精密な検査を行う際に使用します。
また体への影響が少ないため手術後の経過観察などにも使われます。
近年は脳ドックなどにも普及しつつあり、身近な検査になりつつあります。
オープンMRIとは
永久磁石は超電導磁石と異なり、装置のデザインを自由にできます。 このため、トンネル型ではない新しいMRIの形「オープンMRI」が可能になりました。
オープンMRIは広く開放した環境で検査が受けられるので、狭いところが苦手な方や小児やお年寄りなど、 MRI検査が苦手な方にも配慮しています。
オープンMRIは、トンネル型MRIとはまったく印象が違っていて、想像するよりもコンパクトです。 トンネル型のように、装置の中に“入る”というよりも装置の間に“横たわる”感じです。 威圧感がなく、視界が開けていて明るいので安心感が違います。
CT検査
64列マルチスライスCT検査の特徴
初期のヘリカルCTでは,らせん(ヘリカル)状に高速でエックス線管球を360度連続回転させ撮影します。 (検出器は1列)これにより一回の息止め(8秒ほど)で8~10枚のスライス画像を撮影することができます。 これを数回繰り返します。(あくまでX線管球1回転につき1スライスの画像が得られますのでX線管球も8~10回転します。)
マルチスライスCTはX線を扇状に広い角度に照射し、対側の検出器自体を細分割して多列化したもので、 検出器の数により数タイプあります。 今回導入した Supria Grande(日立製作所)は64列のマルチスライスCTです。 1回のX線管球の回転で64スライスの撮影が可能です。(管球の回転速度も高速になってます。)
たとえば 0.625mm厚スライス の高詳細撮影の場合、8秒間の息止めで撮影できる範囲は
となり、64列マルチスライスCTでは 胸部~下腹部 まで一度で撮影することが可能です。 つまり同じ範囲を撮影した場合、より短時間・低被曝で撮影できます。
毎年健康診断を受けておられる方でも50歳以上で喫煙指数(1日の喫煙本数 X 喫煙年数)が 600以上の人や、6カ月以内に血痰があった人は肺がんの高危険群(ハイリスクグループ)とされていますので、 マルチスライスCTによる検査をお勧めします。
1.肺ガンの危険因子の高い方。(長期の喫煙者やその同居者など)
2.咳、痰の長く続く方、喀血などの既往のある方。
3.胸部レントゲン写真で異常を指摘されたことのある方。
4.50歳以上の方。
にお勧めです。
骨密度検査
骨密度測定装置が新しくなりました。 骨密度とは、骨に含まれるカルシウムなどのミネラル成分の量を測定する検査で、骨粗しょう症や代謝性骨疾患の診断に役立ちます。
以前の装置は前腕での測定でしたが、新しい装置では腰や大腿骨でも測定ができるようになりました。
腰や大腿骨は骨粗しょう症による骨折が生じる部位であり、その部分を測定することで最も直接的に骨の状態を評価することができます。