肩関節外科

肩関節外科

肩関節外科では、

肩は人体の中で最も可動域の広い関節であり、関連する骨や筋肉、腱、神経、血管など様々な器官が集まっています。そのため、さまざまな異常が起こりやすい部位でもあります。
ある程度の年齢になると、肩の痛みで腕が上がりにくくなったり、寝返りなどで姿勢を変えると痛みで目が覚めてしまうと、五十肩と決めつけてしまいがちです。しかし実際には、腱板損傷やその他の筋腱障害、骨・軟骨・神経障害など、さまざまな状態によってこれらの症状が引き起こされることがあります。
若い人であれば、スポーツ障害や反復性肩関節脱臼なども考えられます。
肩の故障、疾患には様々な種類があり、しっかりと治すためには、肩の状態を正確に診断し、適切な治療を施す必要があります。
肩関節周囲炎(五十肩)、凍結肩、肩のインピンジメント症候群、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、反復性肩関節脱臼など、加齢による肩関節の痛みから、スポーツによる痛みまで、幅広い疾患を診療しています。
肩の痛み、腕が上がらない、脱臼しやすいなどの症状に応じて、専門医のいる近隣の医療機関や総合診療科のある病院を紹介します。また、症状により手術が必要と診断された場合は、近隣施設の医療機関と連携し、当院で専門医が手術を行います。

肩関節疾患の症状

  • 肩こりがつらい
  • 腕が上がらない、上げると痛い
  • 肩から腕にかけて痛みがある
  • 痛みで夜眠れない、痛みで目が覚める。寝返りが出来ない
  • 背中に手がまわらない
  • 肩が抜ける感覚・不安定感がある
  • 野球の投球動作などスポーツ活動時に肩が痛い

以下に代表的な肩関節疾患について説明します。

代表的な疾患

肩関節周囲炎(五十肩)

肩関節周囲炎とは?

肩関節周囲炎は、さまざまな要因で肩の痛みや関節の動かしにくさなどの症状が現れる病気で、いわゆる五十肩が代表的な例です。

肩関節に炎症が起こり、肩関節の痛みと、関節の動きが硬くなることを特徴とする運動障害を伴う疾患の総称です。
40~60歳の患者さんが8割を占める。

また、糖尿病患者や肩関節の手術を受けた方も同様の症状が出やすいと言われています。
症状が軽く、自然に治る場合もありますが、症状が重く、長期間にわたって運動障害が続く場合もあります。

凍結肩

凍結肩とは?

肩関節周囲炎(五十肩)の患者さんの中には、自然に回復せず、長期間、肩関節の硬さ(拘縮)で肩が上がらない(腕が上がらない)状態に なってしまう方がおられます。この状態を凍結肩と呼びます。

五十肩は、一般的に自然経過が良いとされています。痛みはあっても肩(腕)が上がる、可動域が狭い患者さんは多いです。しかし、実際には、何年も痛みに悩まされる患者さんがいらっしゃいます。
肩の痛みでお悩みの方の中には、頭に手が届かない、腰に手が届かないなど、慢性的な肩関節の可動域制限(肩関節拘縮)がある方もいます。こうなると、スポーツや仕事だけでなく、家事などの日常生活にも大きな支障をきたします。

肩のインピンジメント症候群

肩のインピンジメント症候群とは?

【インピンジメント】は、【衝突】を意味します。
肩(腕)を上げたりひねったりしたときに、肩甲骨の一部の肩峰と上腕骨がぶつかり合うことです。

肩峰と上腕骨のインピンジメント【衝突】が繰り返されると、腱板断裂のリスクが高まります。つまり、肩のインピンジメント症候群は、肩腱板断裂の前段階の疾患といえます。

腱板断裂の場合、断裂の程度によっては手術が必要です。手術後は入院してリハビリをする必要があります。
肩を上げたり、ひねったりしたときに、引っ掛かり感や痛みを感じる場合は、肩のインピンジメント症候群の可能性があります。早めに受診されることをおすすめします。

腱板断裂

腱板断裂とは?

腱板断裂とは、腱板と呼ばれる肩関節の腱が断裂することです。特に腱の老化が始まる40歳以上の男性に多く、年齢が上がるにつれて患者数が増加します。五十肩とよく似ているため、放置されることもあり、注意が必要です。腱板断裂は、[外傷性断裂]と[変性断裂]の2種類に分けられます。

[外傷性断裂]: 重いものを持ち上げるなど、急激な力によって腱板が断裂すること。

[変性断裂]: 肩の使いすぎや加齢に伴う腱板の老化によって起こる腱板の断裂。

夜間や運動時に痛みが発生し、自然治癒はしません。放っておくと症状が進行し、変形性肩関節症になります。症状が悪化する前に治療が必要です。

石灰沈着性腱板炎

石灰沈着性腱板炎とは?

肩腱板内に沈着したリン酸カルシウムの結晶が、肩の急性炎症を引き起こし、肩疾患の中で最も急激かつ激烈な痛みを生じる疾患です。40~50代の女性に多く、症状としては、肩の強い痛みや、痛みのために肩をうまく動かせないことがあります。
肩関節の主な筋肉である腱板内にリン酸カルシウムが沈着し、時間の経過とともに蓄積して、膨らんでくると痛みが増します。腱板が滑液包内に破れ出ると、肩の動作時に激しい痛みが生じ、動きが制限されます。
しかし、このリン酸カルシウムが沈着する原因は特定されていません。

反復性肩関節脱臼

反復性肩関節脱臼とは?

一度大きな怪我をして肩を脱臼した人が、その後、ちょっとした外力でも繰り返し脱臼してしまう状態のことです。スポーツや事故などによる外傷で肩関節が脱臼し、それが習慣化している状態があります。肩関節は、支える部分が小さく、可動域が広いという特徴がありますが、不安定な関節でもあります。そのため、一度脱臼してしまうと、関節唇や関節包と呼ばれる関節を支える組織が損傷し、再び脱臼を繰り返しやすくなります。

肩関節が何度も脱臼するたびに、肩関節内の組織が徐々に破壊され、さらに脱臼しやすくなります。最終的には、寝返りやくしゃみなどの些細な動作でも脱臼するようになり、日常生活に大きな支障をきたすようになります。

このような組織の損傷は自然治癒が難しいため、完全に治すには手術が必要になることもあります。

整形外科外来

休診日/土曜・日曜・祝日(但し、救急患者様は随時診察いたします)
※当院は予約制となっております
※緊急の場合は24時間対応します

一般整形外科外来は、月曜日~金曜日までやっております。

初診受付】8:45〜11:00
【再診受付】8:45〜11:30
【診療受付】9:00〜12:00
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森本 将太

一般整形
足の外科
スポーツ整形外科

長尾 和磨

一般整形

森本 将太

一般整形
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スポーツ整形外科

有住 文博

一般整形
脊椎・脊髄専門外来
骨粗鬆症

長尾 和磨

一般整形

スタッフ紹介

整形外科/常勤医 長尾 和磨 医師

整形外科/常勤医
長尾 和磨 医師

専門分野
  • 整形外科(一般整形)
経歴
  • 兵庫医科大学医学部医学科 卒業
  • 兵庫医科大学病院 整形外科
整形外科/非常勤医 有住 文博 医師

整形外科/非常勤医
有住 文博 医師

専門分野
  • 整形外科(一般整形/脊椎・脊髄専門外来)
専門医・認定医
  • 日本整形外科学会 専門医
  • 脊椎脊髄外科 専門医
  • 日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医
整形外科/非常勤医 森本 将太 医師

整形外科/非常勤医
森本 将太 医師

専門分野
  • 整形外科(一般整形/足の外科・スポーツ整形外科)
専門医・認定医
  • 日本整形外科学会 専門医
  • 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
  • 日本整形外科学会認定スポーツ医
  • 日本足の外科学会 認定医
整形外科/非常勤医 北山 聡一郎 医師

整形外科/非常勤医
北山 聡一郎 医師

専門分野
  • 整形外科(肩関節外科)※手術のみ対応
専門医・認定医
  • 日本整形外科学会 専門医
  • 日本整形外科学会認定リバース型人工肩関節認定医

診療科目

放射線科Radiology

放射線科

麻酔科Anesthesiology

放射線科
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