骨粗鬆症とは
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。女性ホルモンの減少による影響で、閉経後の女性に多くみられます。尻もちをついたり、ちょっとしたはずみで骨折します。骨粗鬆症による骨折で最も頻度が高い部位がせぼね(脊椎)になります。
いったんせぼねの骨折を起こすと腰の曲がりが進行し(後弯変形)、慢性的な腰痛の原因となり、逆流性食道炎や歩行障害を引き起こします。また骨折部がくっつかなければ強い腰痛が続いたり、さらには神経に影響し下肢麻痺を起こすこともあります。
このような状態になるのを防ぐためにも骨粗鬆症治療は非常に重要です。骨粗鬆症の予防や早期発見のためには、閉経前のタイミング(40歳頃)での骨密度測定をお勧めします。まずは現在の自分の骨の状態を知ることから始めましょう。
当院での診察の流れ
問診
現在かかっている病気、内服薬の内容、手術歴、骨折歴、閉経時期、生活習慣などを問診票に記載していただきます。
閉経による骨粗鬆症ではなく、病気や薬により骨密度が低下している場合があります。そのような疾患の有無を確認いたします。
骨密度測定
DXA(デキサ)装置は骨密度を測定する専用の装置です。日本骨粗鬆症学会におけるガイドラインで推奨されている方法であり、骨密度を最も正確に測定できる検査です。大腿骨と腰椎の骨密度を測定します。妊娠中の方は行いません。
FRAX
将来10年間の骨折リスクを評価するツールです。WHO(世界保健機関)が開発したもので、骨折リスクが15%以上の場合は骨粗鬆症治療が必要です。質問に答えていただくだけで判定できます。
血液検査
骨粗鬆症と診断された場合は骨代謝の状態を調べるために血液検査を行います。その結果から最も適した治療薬を提案します。また治療効果の判定目的にも行います。
- 骨吸収マーカー: TRACP-5b
- 骨形成マーカー: P1NP
- 1-25 (OH)2ビタミンD
- カルシウム など
栄養状態
骨粗鬆症は栄養状態とも関連していることが報告されており当院では栄養の評価も同時に行っています。採血で現在の栄養状態がわかります。
※CONUTスコア:アルブミン値, 総コレステロール値, リンパ球数をスコア化し3つのスコアを積算し求めます。
胸椎・腰椎レントゲン検査
症状がなくいつのまにかせぼねの骨折を起こしている場合があります。せぼねの骨折の2/3が痛みを自覚しない骨折と報告されています。骨折の有無を評価するためレントゲン検査を行います。
診断
①〜⑥の結果を総合的に判断し治療方法を決定いたします。現在、骨粗鬆症の薬は多くの種類があります。ひとりひとりの患者さんに適した治療方法を提案します。薬物治療の適応とならない場合でも、食事療法や運動療法、日常生活の注意点につきご説明いたします。
このような方は一度骨密度検査を
40歳以上の女性
70歳以上の男性
最近身長が縮んできた
腰が痛い
骨折歴がある
ステロイド薬を使用している
整形外科外来
休診日/土曜・日曜・祝日(但し、救急患者様は随時診察いたします)
※当院は予約制となっております
※緊急の場合は24時間対応します
一般整形外科外来は、月曜日~金曜日までやっております。
初診受付】8:45〜11:00
【再診受付】8:45〜11:30
【診療受付】9:00〜12:00
【予約時間】12:30〜17:00(電話)
【電話番号】0797-23-1771
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森本 将太
一般整形 |
長尾 和磨 一般整形 |
森本 将太
一般整形 |
有住 文博
一般整形 |
長尾 和磨 一般整形 |
スタッフ紹介
整形外科/常勤医
長尾 和磨 医師
専門分野 |
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経歴 |
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整形外科/非常勤医
有住 文博 医師
専門分野 |
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専門医・認定医 |
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整形外科/非常勤医
森本 将太 医師
専門分野 |
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専門医・認定医 |
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整形外科/非常勤医
北山 聡一郎 医師
専門分野 |
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専門医・認定医 |
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